『2004/4月 第321回 読書会の報告』

 4月25日 長編小説『神の微笑』新潮文庫(第2回 全2回)

 司会:池田三省  参加者:32名

今回、事前に以下のテーマについて考えていただいていたため、大変活発な意見がありました。

@ジャックが言う「神があるとして考えるか、神がなしとして決するか」・あなたは、どのような理由で答えますか?
A「神の微笑」を読んで、今まで思っていた「神」のイメージが変わりましたか?
B90歳になってから「神シリーズ」を書いた理由を何だとお考えですか?
C芹沢文学精神「文学は、物言わぬ 神の意思に 言葉を与えることである」
この「神の意思」とは何だとお考えですか?
D「神の微笑」を読み終えて次のA,Bの事項についての感想をお聞かせ下さい。

A:「希望の書」「福音の書」(聖書)と感じた。
B:「ファンタジー」「大人のメルヘン」と感じた。

「全体的」
・「神」について、自分なりに整理することができた。
・ 無心論者だった自分が、神の存在を認識した。
・「人間の運命」までの作品に、「神の微笑」の内容は、書かれている。
・ ノンフィクションとした読んだ方や、全てノンフィクションとしては読めないが、ファンタジーとし ては読めないリアリティーがある。
・読む時の心情により、「福音の書」「ファンタジー」としても感じることが出来る。

「個人的な感想」
何故、「神(宗教)」が必要なのか? 自問してみると
・現在の日本などは、人間の枠組みの中で、人間としての幸福(金持ち、出世など)を求めている多くの人間にとっては、「神」を必要していなく、存在させ感じない。必要とするのは、ご利益の「神」であると思う。
先生の言う「神」の存在を認めると、多くの囚われ(他人の目、欲、劣等感)から開放され幸せに日々をすごせるため、私には「神」が必要なのかも知れない。

以上

今月の月例会