『2004/2月 第319回 読書会の報告』
2月22日 『女にうまれて』(第2回 8章より終章まで)
司会:豊田英文 参加者:21名
(内容)
○
13章(波紋)、終章をなぜ追加したのか?
○
11章の「杉は・・人間は結婚などしなくてもよかったのだと」なぜそう思ったのか?
「発言より」
〇4人の女性の「自分を大切にする変化を描いている」
・母(よしこ)は習慣に従った結婚、自分の生き方を求めるのではなく、相手に求めるため愚痴が出る。
・松子は自分を無くして相手に尽くす。
・友子は自分を捨てないで幸せを探す。
・扶美子・礼子は自分の生かす道を求め、まい進する。「自分が幸は、自分の責任である。」
〇13章・終章で、娘たちが飛び立った後で感じた妻の力の大きかったこと
妻に対する感謝の思いがあるのでは?
〇新しいモラルとして、子供を育てる体験を通して、結婚、女性を育てるとはどの
ようなことであるか、親の責任とは何かを書いた作品である。
○杉が再びパリ行き、自分の人生を省みて「人間は結婚などしなくてもよかったの
だと・・」との想いに対して。
・自分が命を懸けた結婚でなく、習慣に従った結婚で生じた問題を、さも人生だとして妥協や甘えを無くし家族に対して尽くしてきた。その努力を家族のためで無く自分のため貫いたらどんなにかすばらしい人生になったのではないか。と自戒の念からでた言葉ではないだろうか?
・夫婦・家族・仕事を十分やってきた。その一区切りとして発せられたのではな
いか?
以上