芹沢文学愛読者短信 第185号
芹沢文学愛読者短信 第185号
2011年6月25日 芹沢文学愛読者の会
(芹沢文学春のバス旅行3/27は、大震災直後とあって、中止といたしました。)
「芹沢光治良を偲ぶ会」「芹沢光治良文学後援会」
平成23年6月18日
沼津芹沢光治良文学愛好会発足一周年を記念して上記の二つの会が企画、実行されました。
芹沢光治良を偲ぶ会 芹沢先生の墓前に献花(沼津市営墓地にて)
当日は雨模様の天気でしたが、幸い雨は降らず、午前10時半から行われました。
始めに和田安弘様(沼津芹沢文学愛好会代表)、岡玲子様(芹沢光治良 四女)のごあいさつがあり、その後、参列者お一人お一人が白いカーネーションを芹沢先生の墓前に献花しました。
芹沢光治良文学後援会
演題 『芹沢光治良が残したもの 没後18年』
講師 桜美林大学 准教授 勝呂 奏 先生
講演メモ
芹沢文学はヒューマニズムの文学。人道的な考え方・人間であることを尊重した文学である。そして、芹沢自身、希望を失わない人でした。
将来への希望を持っても、多くの人は、その希望がはたして、いつ叶えられるかどうか、わからないと、望んだことを捨ててしまいやすい。
芹沢は捨てないで持ち続け、「待って信じていけばいいんだ」とした。
芹沢は、作品をありのまま書いているのではない。(作品の主人公)=(芹沢自身)ではありません。『人間の運命』も『神シリーズ』も同じですこおのことは、太宰 治の作品についても言えます。
『神の微笑み』は、不思議がたくさんある作品です。そのため「芹沢さんはおかしくなられたのでは」と思われがちです。
だが、作品は、乱れも狂いもない日本語で書かれています。客観的に客観的にと書かれています。
言葉による表現は、その人が身に付けてきた「ことば」でしか表現できないものです。
加寿子さんに会った
後藤一男(豊橋市)
一月の新年会の時、鈴木春雄さんから「人間の運命」森次郎が恋した、加寿子さんの写真が文学館に展示されていると聞いた。
「会わずにおられようか・・・」と三月末日青春切符で沼津へ向かった。高場加寿子さん・・・安生 鞠さんの写真が四枚あった。
大正十一年卒業、東京女子大の一期生とのことで六十余名と共に、卒業者写真が展示されていた。「東女の一期生だったのか・・朝ドラの(おひさま)の育子さんが合格しておれば、後輩だったのか」と思った。
次郎宛の手紙があった。
「略・・淋しくてイライラしながら絵を描いていた頃が急に懐かしくなって、少しばかり絵具をととのえてきました。夜遅く帰ったらあなたからのお葉書でした・・略・・なたにこれをお書きするだけで、どれだけ慰められるかもしれません」 水曜日 夜 あん
熱烈な文面のハガキであった。ところが、宛名は「秋田市・・小川様方 芹沢光治良様」であった。何と 森次郎は加寿子さんに失恋し失意のうちに、秋田へ赴任したのではなかったの?新発見であった。
さて、私が会った安生鞠さんの印象は、長くなるので別の機会にしたいと思います。
最後に、安生鞠さんにお会いしたい方は、毎月第二日曜日午後に、港図書館までお運び下さい。いつでも面会可能です。
予告
①秋のバス旅行については次号の短信にてお知らせいたします。
②2012年新年会 2012年1月15日(日)と決まりました。会場は今年と同じ、 名古屋駅前の「ウインクあいち」です。



