大分の読書会を主宰されている小串さんは、芹沢文学研究会も主宰されています。四季報で芹沢文学研究会・会報を出されています。
最新号です。
四季報 芹沢文学研究会・会報
第75号
2010(平成22)年10月24日
秋の歌
秋の夜に 金木犀の香りして・・・・・・
独り静かに 読書する我
◎沼津芹沢文学愛好会
生育の地・沼津に芹沢文学愛好会が発足しました。
沼津市我入道の芹沢文学館が、沼津市芹沢光治良記念館としての歩みを始めていますが、生育の地沼津に「沼津芹沢文学愛好会」(幹事和田安弘氏)が発会しました。一ヶ月半に一回のペースで、9月4日に沼津市立図書館で第3回の読書会が持たれました。長編小説『孤絶』をテキストに、市内外から18名が参加して熱心に語られたそうです。9月23日の静岡新聞に紹介されました。「気張らず、ゆっくり、のんびりと」をモットーに芹沢文学を読み語るとのこと。第4回は、11月6日に同図書館で開く予定。定例の読書会の他に命日の3月23日前後には「しのぶ会」も開催するとのこと。沼津市芹沢文学愛好会としては、芹沢光治良記念館としての事業にも協力していくようです。
沼津には、史記の会を中心にした「『人間の運命』を読む会」がありますが、』新しい芹沢文学の波が興ってきていることを嬉しく思います。芹沢光治良記念館には、まだ友の会が出来ていませんが、生育の地から芹沢文学の愛読者の輪が広がることを期待しています。全国各地で読者会や読書会が持たれることを、改めて念願しています。芹沢文学研究会は、各地の友の会や読書会を援助していきたいと思っています。
第22回我入道の集い 10月16日~17日
芹沢光治良文学愛好会主催・沼津市教育委員会後援
毎年の秋に、一泊二日の「我入道の集い」が行われて来ましたが、今年は第22回でした。10月16日(土)には、沼津市文化センターで「朗読会」(朗読講師 松岡みどり氏が行われ、宿泊は湯ヶ島温泉・いろりの宿「三吉」でした。楽しい語らいの時が持たれたことでしょう。17日(日)には同センターの第2・3・4会議室で、朗読会は短編小説「落ち葉の声」、読書会は短編小説「天蓋のもと」をテキストにして行われました。会員の方で参加された人もいることと思います。これからも、継続されていくことを願っています。
◎第400回芹沢光治良文学愛好会
11月28日(日)第400回の月例会!驚異的な足跡!
1977年7月17日に、芹沢文学館東京友の会(芹沢文学研究会)として発会した「芹沢光治良文学愛好会」(鈴木春雄代表幹事)が、一回も欠かさずに月例会を重ね、来たる11月28日に、何と400回を迎えます記念事業は企画されていないようですが、大いに祝賀すべきだと思います。記念講演会や記念出版などをしても良いのではないかと思われます。私小串は創立者ですが、現在では顧問にさえしてもらえず、運営には関与せず、提案も直接には出来ずにいます。先にこの会報で、会誌「こころの窓」の続刊を出してほしいこと、「リレー随筆」」の単行本化などを提案して来ましたが、取り上げてもらえなかったようです。
しかし、この34年間もの読書会の歩みは、日本的ではなく、世界的にどこを探しても例がない程のものではないでしょうか!どこかの読書推進に協会から表象されても良いくらいだと思います。400回は記念すべき金字塔です。芹沢光治良文学愛好会として、何らかの記念事業をこれからでも記念すべきです。
◎同封資料
短編小説「西方浄土」芹沢光治良 昭和25年5月1日 雑誌<文學会>文藝春秋社発行。「ボストンバック その三」38~46頁。 中編小説「ボストンバック」の連作の最後のもの。〔資料提供/中村輝子氏〕
◎会員便り
各会員に順番に、書簡形式で書いてもらっています。二回目の便りをお願いしていきたいと思います。
◎会員便り No36
「スイス・フランス ロマンの旅」
練馬区高野台 片山寿美子
秋の良い季節となりました。お便りいたします。
50代に図書館で目にした『人間の運命』を読了し、その感動で新潮社に電話しました。「芹沢先生はご健在で、読書会もあります」とのこと。早速入会し、今日に到っています。毎月の例会は私のこころの支えです。想い出深いのは、芹沢先生生誕100年記念「スイス フランス ロマンの旅」(1997年)です。ロシア上空を飛行しドゴール空港着。巴里は歴史的遺産の宝庫、電線の無い空間にマロニエが葉を拡げ、太陽が沈むと夜の帷には遠くに凱旋門、いくつかのモニュメントにだけ点灯された巴里の夜景。新幹線の窓外に延々と続く穀倉地帯の美しさに感動。スイスの先生が旅行されたレマン湖のコー駅、教会等にジャック達の語らいの息吹が感じられました。シュトックホルム展望台では、マッターホルンは小雨で見えませんでしたが、『人間の運命』の朗読、皆で折った千羽鶴を供え、山に向け「芹沢先生!芹沢先生!!」と叫びました。あのときの感動の涙は、今も私の心の宝です。皆様のご健康をお祈りいたします。
◎芹沢文学 豆知識⑮ 『春の谷間』のモデル
早見みさ子のモデル・SYさんの晩年(管理者:実名が書かれていますが、ここでは省 略させていただきます)
会員のK・Yさんから「『春の谷間』のSYさんを偲んで」という一文が届きました。
ーS・Yさんについて書かれていますが、割愛指して頂きます(管理者)ー
みさ子は個性的な行き方をした戦後の新しい女性です。長編小説『春の谷間』は、昭和27年小説朝日社発行。角川文庫も刊行。是非ご一読下さい。
◎編集後記 編集責任 小串 信正
会報No75(秋号)をお届けします。記録的な暑い夏が過ぎ、読書の秋となりました。芹沢文学を心の糧として、日々充実して生きていきましょう。健康第一。