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大分の読書会からです。

芹沢文学読書会 案内通信
No84
2010年(平成22年)6月27日

6月便り   一一雨の中一アジサイの花ひっそりと一一

梅雨の季節となりましたが、お元気にお過ごしのことと思います。鳩山政権が総辞職し、菅政権が誕生しました。参院選挙でその評価が問われます。本当の民主党としての再出発とも言えます。これも、芹沢先生が唱えておられた「世直し(大掃除)の一つなのでしょうか。日本が、元気になってもらいたいと思っています。

雨の中でも、アジサイの花のようにひっそりと、芹沢文学を愛読していきたいものと思います。前回は、 「芹沢光治良文学館 9」 (新潮社版)の短編小説「冬のはじめ」を読み語りました。昭和17年1月号の雑誌<改造>に発表したもので、太平洋戦争に突入する直前の身辺小説です。学者の山辺先生が娘つゆ子を連れて、箱根の温泉に保養に出掛けた体験を記録したものです。題の「冬 」には、戦争の悲劇を暗示しているものと思われます。留学や闘病のことが回想されています。

 野沢朝子氏よりお贈りいただいた『山荘』を参加者にお渡ししました。次回は、一緒に『山荘』を読み語ることになりました 。読書会では部分的に読みますが、時間のある方は、通して読んで来て下さい 。

 芹沢文学の翻訳出版が、少しずつ広がっています。ロシア語訳が進んでいますが、
韓国語訳の『人聞の運命』の出版は二巻で停滞しています。やはり、英語訳が出されるべきだと思います。中国語訳も念願しています。予定し,て気楽にお出掛け下さい 。芹沢文学に関心のある新しい会員も歓迎します。どうぞ、お誘い下さい。


第84回・芹沢文学読書会

①日時;7月11日(日)(奇数日の第2日曜日です)

(2)会場;大分県立図書館研修室No4 10:00~12:00AM
(3)内容;〔1〕芹沢光治良先生のお話(カセットテープ) 10:00 ~10:20
      1980年 5月に芹沢文学館で行われた芹沢光治良先生の講演「最近思うこと      (仮題) 」*前回の続きを聴きます。最後の長編小説『愛の影は長く』を書       いている頃のこと。色紙のこと。桃中軒での祝賀会の様子。

    〔2〕芹沢文学読書会 10:20 ~12:00担当・司会小串信正。
       テキスト;回想録(詩集も)

          山荘 (SANSO」
       
       初出,書き下ろし(自費出版・厚徳社印刷製本)
       初刊; 2010(平成22)年 1月20日野沢朝子発行 110頁


「はじめに 」「Ⅰ 17章」「Ⅱ 詩6編」「おわりに」
*「はじめに」 「Ⅰ 17章」の章の題が短歌になっています。
*御存じのように、野沢朝子氏は芹沢光治良氏の次女で東京都練馬区にお住まいです。この『山荏』を多数、御寄贈いただきました。
=次回は、奇数月の第 2日曜日の 9月 12日(日〉の予定です。

※同封資料;「あとがき」芹沢光治良 195-196頁 「解説」遠藤周作 197-200頁
『芹沢光治良自選作品集.(昭和 32年 5月 1日宝文館発行〉に収録。*芹沢光治良氏の最初の作品集(全 6巻〉。全巻に若き日の作家遠藤周作氏の解説が収録された

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
芹沢文学・大分友の会 
※間合わせなどは士・日・月曜日に。メールして下さい。

芹沢文学・大分友の会 ふじ
            会報No.83  


2 0 1 0(平成22〉年 6月27日 文責小串信正


第83回・芹沢文学読書会の報告
 第83回の「芹沢文学読書会」を5月16日(日〉の午前10時から県立図書館の研修室No.4で開きました。芹沢光治良先生の講演録音テープは、 1980(昭和55)年5月 沼津市我入道の芹沢文学館で、行なわれた文芸講演会「最近思うこと」を聴きました。
芹沢先生の次女野沢朝子さんへ」便りを書きましたら、回想集『山荘』をお贈りいただきましたので、皆さんに手渡ししました。次回には、この回想集「山荘」をテキストにして欲しいという方が多かったので、案内のようにテキストにしました。週刊誌『女性自身』(5月4日号・光文社)に天命庵の大徳寺昭輝氏が紹介されていて、話題になりました。大徳寺子氏も46歳になられたようですが、太って恰隔が良過ぎているのではという感想も出ました。心のマルチアーテイストとして紹介され、作家の芹沢光治良に師事しているとも書かれていました。皆さん、関心があるようでした。
テキストとして短編小説「冬のはじめ」を読み語りました。この作品は、昭和16年の暮れに書かれて、昭和17年1月号の雑誌〈改造〉に発表されました。真珠湾攻撃から、いよいよ太平洋戦争に突入した頃のものです。大学の哲学の教授と思われる山辺順三は、フランスに留学し、自分も妻も結核となり、つゆ子を尼さんの経営する託児所預けますC妻は亡くなり、娘を連れて帰国して、大学の先生となったようです。ギリシャ哲学の原稿を出版社に渡してつゆ子を連れて箱根温泉に保養に出掛けた時の体験を書いた身辺小説です。特に深刻なテーマはありませんし、留学や闘病のことなどが、回想として書かれています。二十年前に亡くなった妻に似てくる25歳の娘の結婚に心を使っています。高文試験に失敗した赤木洋ーのことも書かれています。「それから三日目があの十二月八日だった。」という文で結ばれているのが印象的です。

◎サロン・マグノリアの『記録ノーート」=東京都中野区東中野の芹沢邸=
芹沢邸の三階に造られているサロン。マグノリアでは、文学の講演会や音楽の演奏会などが続けられています。その『記録ノート』の小冊子が毎年刊行されていますc
2009年5月から2010年4月までの前年度の小冊子『記録ノート』が、芹沢光治良先先生の四女岡玲子さんから送られて来ました。九州の大分県から、サロン・マグノリアの催物に出掛けるのは難しいですが、どのようなことが行われているかを紹介します。
沼津市民の和田安弘氏の巻頭言「サロン。マグノリアとわたし」、芹沢光治良先生の手紙「父からの手紙」 〈1963年11月初日の玲子様宛の手紙〉、2009年5月6日の誕生日記念講演=『こころの窓』と芹沢先生」(講師桜井信夫)、 6月14日の講演会「文学の先にあるもの」(講師富岡幸一郎)、7月17日の講演会「芹沢光治良『人間の運命』の周辺一一一く洋行>日本人のえットワーク」(講師加藤哲郎)、10月3日の講演会「芹沢光治良『中国取材日記』」(演出・朗読山中一徳)、10月29日'・31日・11月6日のサロン・コンサート(ピアノ岡玲子〉、12月13日の講演会「遠藤文学と母なるキリスト教」(講師加藤宗哉)、2010年2月20日の手紙朗読会「芹沢光治良先生との絆」(ゲスト室賀脩・八木沢悦子、演出ナレーション山中一徳〉、3月21日の偲ぶ会「マジックと芹沢先生を追いかけて」(講師石川慎二郎)、そして「一年を振り返って」(☆14項目で紹介している)、「ありがとうございます! 」(サロン。マグノリアに参加された方々の名簿〉表紙(絵〉田中美佐枝編集岡玲子2010年4月24日。
芹沢光治良先生を記念して造られたサロン・マゲノりアで、このような活発な催しが行われてし1ることは、素晴らしいことだと思います。芹沢先生の遺徳や芹沢文学の精神が今日にも生かされている活動で、しかも小冊子『記録ノート』として毎年刊行されていることは、貴重な記録だと思われますOこの「一年を振り返ってlで、善本社から「教祖様」が昨年の12月に再版されたことを知りましたcまだ、お持ちでない方は、書店からの注文で入手出来ます。この機会に御一読をお勧めします。

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2010年07月02日 22:05に投稿されたエントリーのページです。

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