昨日は、月例会に行ってきました。芹沢光治良先生の「老年」を読みました。1941年5月「文学界」が初出です。
管理人2による記録ですので、当然管理人2の主観が入りますが、ご容赦下さいませ。
この小説は、女性が亡くなっています。芹沢作品では、珍しい設定です。30代に亡くなった奥さんの夫と義理の男の人だけの関係。奥さんは、一人娘でした。この二人の関係はお互い気遣う関係。素敵ですという女性会員の方の発言がありました。
ところで、若い一人娘が亡くなった時に、当然夫にも責任があると考えるのが、その娘娘の親は思うでしょう。
ところが、この夫、義理の父親は、「素敵な関係」なのです。
これはなぜでしょうか?
この二人の男性は、全く無意識にも、
未来の子供達が健やかに育つ事がその根っこにあって、お互いの立場を考えながら暮らしているのではないでしょうかている。
小説のいくつかのシーンで亡くなった妻や娘と対話している姿(私も身近な人の死に出会った後でこのような会話をするのではないだろうか。)は、自然でその内容は未来の子供達の幸せ。
良い小説です。芹沢先生らしい小説です。
さらに付け加えると言葉にしない優しさが随所にあるのではないか それが魅力
もう一度書きますが、
設定が珍しい。体つきから義理の父親 藍川清成をイメージしたのでは。ゴルフの道具がほしいという関係は、すばらしい。ゴルフを始める山辺は、短い作品なのに品格を与えている。小説の終わりの方で、義理の父親が涙ぐんだ気持ちは、男同士の好ましい感じではなかろうか?
また、義理の父大野さんは肺炎、夫の山辺さんは、下血。
病気を治していく日常が指し示すものが何か深いところがあるのを示しているのだろうか?
病気を治せる家庭の平和、人々の幸せはいいものだということを主張しているのではないだろうか。
参加された方のお話を伺って、この小説が改めて味わい深いものだと思いました。
今日の夜、日本対パラグアイ戦があります。勝てば、初のベスト8になります。さっそく観戦します。