長谷川穂積敗れる。
昨日行われた日本武道館でのWBCバンタム級チャンピオンがWBO(世界ボクシング機構)チャンピオン、フェルナンド・モンティエルに4回TKO(テクニカルKO、実際にダウンしていなくて、レフリィーが間に入ること)で敗れました。
長谷川選手は、亀田選手とは違って、ボクシングというものの品格を上げたチャンピオンだった。相撲でいう横綱みたいなものだ。私は、好きなチャンピオンです。
みなさん、覚えていますかK田兄弟。その独特な父親のボクシング指導法をテレビで紹介され、兄弟共々世界チャンピオンになりました。
マスコミで煽られたのかも知れないけど、このK田という若者兄弟、又はその関係者の試合前後のあの挙動は、私をボクシングから遠ざけていった。プライドも捨てた、なりふりかまわないあの言動、表情はボクシングとは、こんなものだろうかと、後楽園から私は、離れていった。
しかし、長谷川選手、一昔前にボクシングフィーバーした日本ライト級チャンピオンだった坂本博之選手は、違った。夢を与えてくれた。その言動、行いのすばらしさは尊敬に値するものでありましたし、現在でもそうです。
長谷川選手のその厳しい練習内容で培われた技の巧みさは、見ていてほれぼれするものです。昨日もそうでしたが、ジャブを撃ちながら、相手の僅かなスキにするどくストレートを打ち込む。名人芸の一つです。モンティエルもそうです。スキを作った方が負けです。
この日の試合も4回、残り10秒の合図を告げる直後、長谷川選手がスキを作ってしまった。モンティエル選手の左フックをあごに受けてしまった。腰から崩れかけたところ、さらに連打を浴びる。そして、レフリーがはいる。TKO。
試合後、長谷川選手は「駆け引きが面白く、やっていて楽しかった。体調は、パーフェクト。負けたのは実力」。何一つ、言い訳をしなかった。
さわやか。
ところで、ここで文壇の話しになります。芹沢先生の生きてこられた時代の文壇は、一文学ファンの私から見れば、まるでK田関係者勢揃いの雰囲気だったのではないだろうか、私は、ボクシング界における長谷川選手や坂本選手が文壇における芹沢光治良という図式と重なってしまいます。
芹沢文学愛読者としての思いこみですね。
仕事に行ってきます。



