
大徳寺昭輝氏のCD『天国に続く道 第2章』が発売されました。
以前発売された『天国に続く道』では、大徳寺氏の素直な伸びやかな歌い回し、編曲の素晴らしさ、メロディや歌詞の新しさに驚きました。特に、J-pop調のメロディを弦楽四重奏やクラリネットやホルンにソロを持たせるなあどクラシカルな室内楽の編曲を成功させた稀なCDだと思います。編曲の力とプロデユーサーの力だと思います。
ポピュラーな作品で、弦楽四重奏曲を伴奏に用いて成功したのはビートルズの「イエスタディ」やサイモンとガーファンクルの「旧友」など余り数はありません。
また「天国に続く道」は、歌詞も印象に残りました。
天国に続く道
作詞作曲高野 寛 編曲/フェビアン・レザ・パネ
眠れよ安らかに夢を泳ぎ天国まで
やがて陽は昇り夜明けと共に生まれ変わる
という歌詞で始まります。
何も注意しないで、優しい口調で始まるこの歌は、子守歌のようなイメージを持って聞いてしまいますが、
何度でも聞いて見ると
今亡くなった人の前で歌うレクイエムという事に気がつきます。
曲のさびは、おとなしく控えめである弦楽器群が大きく盛り上がります。
歌詞は、
急に意識が遠くなる。瞳閉じても広がる景色
なつかしい人にたくさん会える
ここはどうやら時のない所
まるで大徳寺氏が、死に行くような体験したような臨場感を持って歌われます。
しかし、それが恐ろしいものではないのです。天命をまっとうすると、安心がまった いるようなイメージを持ちました。これは、ポップスのレクイエムですね。
14年後に『天国に続く道 第2章』が、発売されました。11曲中
①天国に続く道(2008ヴァージョン) 作詞・作曲・高野寛
②地図にない町(2008グァージョン) 作詩・作曲:大貫妙子
③海を見つめて(2008ゲァージョン) 作詞大徳寺昭輝/高野寛 作曲高野寛
④流れ星(2008グァージョン) 作詞・作曲:忌野清志郎
⑤虹(2008グァージョン) 作詩:湯川れい子 作曲:大徳寺昭輝 補作曲.高野寛
⑥福鈴(2008グァージョン) 作詞・作曲大徳寺昭輝
6曲は、『天国に続く道』と同じ曲で、伴奏も『天国に続く道」のマスターテープを使用して、ヴォーカルトラックのみを吹き返したと『天国に続く道 第2章』に断ってあります。
そういう面で、この14年間の歌手としての違い、歌い手の大徳寺氏の変遷を聞き取れるという興味深いアルバムだと思います。
ただ、CDで聞くということは、CDの制作に携わる方の考え方が如実に表れます。デジタルで録音するからといっても、録音に対する考え方の違いが、CDの音に表現されます。
『天国に続く道』、『天国に続く道 第2章』は、プロデユーサーの構成が違います。CD制作のメーカーが違うという事は、録音のスタジオ、マイクの選択、セッティングなど、同じではありません。
両方のアルバムは、基本となる曲はたくさん被さっていますが、一章、二章と連続しているものでなく、別のCDと捉える事が出来るほどの演奏、再生の違いがありました。
以上が私の感想です。