| 1月25日(日) 13:00-17:00 | |
| 会場) | 東中野地域センター 洋室1・2 三越マンション 東京都中野区東中野4-25-5-101 TEL 03-3364-6677 |
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短編小説「みれん」 『芹沢光治良文学館10』短編集 死者との対話 122-140頁 |
本日は、月例会です。管理人の私も今日は、仕事もなく参加するつもりです。
今月のテキストは、「みれん」です。
なかなか素晴らしい短編小説です。戦後の不幸の中での、持岡先生の働きがこの小説に登場する夫婦にあるものを与えていると思います。 いろいろ教えられました。
私の読後感よりは、この短編に出てくるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲について考えて見たいと思います。
私達が音を聞くとき、物理的な音響を聞くだけでなく、そこに表れてくる具体的なものを浮かべる事があります。 抽象的なものと異なるものです。表象という言葉がよく似合うのではないでしょうか?表象とは、哲学・心理学で、 直観的に心に思い浮かべられる外的対象像をいう。
芹沢光治良は、自分の作品の中では、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を平和を欲する時などに出演(?)させます。
芹沢光治良は、平和というイメージとこの曲が重なっているのでしょう。 音楽を聞くことによって平和という表象が浮かんでくるんでしょう。
音楽を受容するということは、物理的音響としてではなく、私達の心の中で、又は意識の中で何か別な物に変換させる作用があります。
芹沢光治良は、氏自身の音楽を表象化された作品(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)を作品に出すことによって、 読者の理解を深める事に解決を与えています。
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
有名な、哀愁に満ちた第一主題は、印象的です。 先の芹沢光治良文学読書会の全国大会のコンサートで聞きました。生演奏で、芹沢光治良のお孫さんである野沢女史の第一主題を聞いていると、 平和のすばらしさを感じている自分に気づきました。
芹沢光治良は、文学作品に音楽をたくさん入れていますが、詩に音楽作品をいれたのは、芹沢光治良と同年生まれの宮沢賢治です。
小岩井農場
パート1より
居る居る鳥がいつぱいにゐる
なんといふ数だ 鳴く鳴く鳴く
Rondo Capriccioso
Rondo Capriccioso は、メンデルスゾーン作曲 ロンド・ カプリチョーソ ホ長調 op.14 を指している。
詩には、音楽作品の表象化は、表現手段としてやりやすく、興味深いものが生まれますが、 小説という形態ではなかなか難しいと思います。
宮沢賢治の童話で「セロ弾きのゴーシュ」があります。
この小説の始まりで
ひるすぎみんなは楽屋にまるくならんでこんどの町の音楽会へ出す第六交響曲の練習をしていました。
トランペットはいっしょうけんめい歌っています。
この第六交響曲というのは、賢治研究家の人の間では、ベートーベンの第六交響曲「田園」を指していると言われていますが、 引用した部分では、田園には、トランペットがいっしょうけんめい歌うところはありません。
なぜ、ベートーベンの田園かというのはいろいろ理由をつけていますが、ここでは長くなるのでふれません。私は、 田園に限定するのは、疑問を持っています。少なくとも「田園」という曲を知っている宮沢賢治があえて第六交響曲としたのは、 もう少し考えて良いと思います。「田園」ということを作品名を出すことによって表象化されるのを避けたのではないでしょうか?
それでは、今から月例会に行ってきます。
「セロ弾きのゴーシュ」という作品が