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レオ・シロタ氏について  映画「シロタ家の20世紀」

 作家芹沢光治良と音楽家の関わりに、まずあげられるのは、レオ・シロタ氏です。シロタ氏は、 膨大な曲目をレパートリーを持ち、きらきらと輝く音色と、素朴な、ほとんど潔癖とさえ言い得るほどの解釈が特徴的であり、 これらを支えていたのは驚異的な超絶技巧でありました。シロタ氏は、ユダヤ人でロシア領だったウクライナのカミェニッツ・ ポドルスキの出身である。たびかさなるユダヤ人迫害と第2次世界大戦中のホロコーストによってシロタ一族は19世紀末、 迫害を逃れキエフに移った。そして、日本まで逃れてきた。1929年からは日本での17年間、ピアニストの育成と演奏活動で、 日本の楽壇に貢献する。この時、長女の万里子さんが、シロタ氏に師事しています。東京芸術大学の教授をしていたシロタ氏は、戦後、 惜しまれながら教授職を辞し、アメリカのセントルイス音楽院で教鞭を取りました。戦後、 シロタ氏から万里子さん宛にセントルイス音楽院に勉強に来るように手紙が来ました。残念ながら、これは実現しませんでしたが、 万里子さんとシロタ氏の師弟関係の様子がうかがいしれると思います。芹沢先生の代表作『人間の運命』 で戦争中長女が軽井沢の外国人のピアノ教師のところにレッスンに通うのは、レオ・シロタ氏を指しています。

  娘のベアテ・シロタ・ゴードンは、日本国憲法の草案に「男女平等」の文言を加え、2005年に「ベアテの贈りもの」として、 映画になりました。

  今年、万里子さんのピアノの先生だったレオ・シロタ氏についての映画が岩波ホールであります。「シロタ家の20世紀」です。9月27日(土) ~10月17日(日)の3週間です。

  芹沢光治良に関わってきた人、具体的にみていく一つの機会になると思います。

 岩波のホームページを観ると、 

 この映画は文化事業の為に遺された藤田晴子の志を受け継いで作られた。  とあります。

 藤田晴子(大正7年~平成13年)という人は、東京大学法学部に最初に入学した女性で、東京生まれ。 ピアノをレオ・シロタに師事。昭和13年日本音楽コンクール・ピアノ部門第1位。国立国会図書館の専門調査員(事務次官級) 等を務めた才能にあふれた人です。勲三等瑞宝章受章。 藤田氏の遺産でこの作品が作られました。

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2008年08月31日 22:08に投稿されたエントリーのページです。

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