芹沢文学読書会
案内通信
No71
2008年4月20日
(平成20年)
4月便り 一爽やかに…… 青葉若葉も 風に舞う-
桜の花も散り、野山には初夏の風が吹き始めています。良い季節となりましたがお元気にお過ごしのことと思います。
読書をするにも爽やかな気候です。
芹沢文学・大分友の会の「芹沢文学読書会」も、前回に70回となり、それを記念して遅くなった「新年会」を持つことが出来ました。
午後1時頃から都町の天まで上がれで「ふぐランチセット」(2000円)を食べながら、楽しい懇話の時を過ごすことが出来ました。
芹沢文学についての詳しい語らいが持たれました。
読書会では、鈴木吉維氏の評論『芹沢光治良研究』(おうふう)を読み語りました。分かりやすく全体像もとらえられます。
貴重な資料の発掘や新しい見解などもあり、活発に話が弾みました。資料として、小串が纏めた書評も渡しました。この書評は、一般的でなく、
個人的なことも書きましたが、評論『芹沢光治良研究』を読むための参考にしていただければと思います。この著作は、じっくりと読むこと、
あるいは繰り返して読むことをお勧めいたします。読書会に参加されなかった会員各位には自宅で精読することを期待しています。
芹沢文学の深い理解が進むものと思います。一括注文したものが残っていますので、まだお求めでない方は、次回の読書会の折りに、
会場でお求め下さい。
次回は随筆を読み語りたいと思います。『芹沢光治良文学館11』(新潮社)収録の初期に書かれた随筆四作品を読みたいと思います。
この著作集は書店から注文すれば入手出来ます。最近来られていない方も是非とも読書会へお出掛け下さい。
第71回・芹沢文学読書会
①日時;5月18日(日)〔*今回は特別に第3日曜日です〕
②会場;大分県立図書館 研修室No4 10:00~12:00AM
③内容;〔1〕芹沢光治良先生のお話(カセットテープ)10:00~10:20
○平成4(1992)年7月24日に東中野の芹沢邸において、個人的に小串がお会いい ただいた時の録音です。前半をを聴きます。
〔2〕芹沢文学読書会 10:20~12:00 担当司会 小串信正
○テキスト;初期(昭和11~12年)の随筆「新しい秩序」
「選挙雑感」「武験雑感」「官吏と芸術」、
刊行;随筆集『収穫』(昭和16年12月11日東峰書房発行)に収録。
再版;『芹沢光治良文学館11』(新潮社)には、随筆集『収穫』が一括
して収録されています。22~41貢。
*当日は部分的に選んで読みますが、出来れば通して一度読んで来て下
さい。この『芹沢光治良文学館11』(新潮社)は、後にも使用します。
=次回は、7月13日(第2日曜日)10:00~12:00pmの予定です。
◎同封資料;①評論「ざんげ紀」芹沢光治良 朝日新開に「わが小説」として掲載
されたもの。『わが小説』(朝日新聞学芸部編・昭和37年7月15日雪華杜発行)
140~141貢* 『儀悔紀』の題が、どうして「ざんげ紀」にされているのか不明。
芹沢文学・大分友の会 *問合わせなどは下記に電話を
連絡先:管理人までご一報下さい。
芹沢文学・大分友の会
会 報 No70
ふ じ
2008(平成20)年 4月20日
文 費 小 串 信_正
☆第70回・芹沢文学読書会の報告
3月9日(日)の午前10時から、県立図書館の研修室No4で第70回の「芹沢文学読書会」を開きました。
芹沢文学に関する録音テープとしては、2003(平成15)年5月の芹沢文学愛好会・創立25周年記念に出されたCD「『巴里に死す』
他一月例会で語る芹沢光治良先生-」の続きです。「巴里に死すの原稿について」「人間の運命、教祖様について」を聴きました。これが、
このCDに収録されている全てです。芹沢先生が愛好会で語られたテープは大変貴重なものですが、
その数は膨大なものが残されているものと思います。このCDのように公開され保存されることを念願しています。
保存に録音テープよりCDの方が優れているのであれば、芹沢文学愛好会でCD化しておくことをお勧めします。
地方の読書会にも提供いただければと思います。
最近の情報としては、1月6日に元芹沢・井上文学館の館長で、友の会会長も務められた侍田朴也氏(84歳)が死去され、
2月26日に作家で牧師の阿部光子さんが死去されました。享年95歳。 東海の芹沢文学愛読者の会の「短信」が第168回で、
4月20日に春のバス旅行(佐川美術館など)が計画されています。 沼津の『人間の運命』を読む会が、2月に完読したとのこと。
韓国の教授雀貞順先生の随筆(評論)「作家芹沢光治良と50年」の掲載されている雑誌も紹介しました。
読書会として、鈴木吉推氏の評論『芹沢光治良研究』(おうふう)を読み語りました。まず、井上謙先生の「序」について解説し、
鈴木氏と芹沢文学愛好会や芹沢文学研究会との関係を紹介しました。いわば、
身内の同僚からこのような芹沢文学の研究成果が出てきたことを喜びたいと思います。井上先生が評価しているように、沼津中学時代の
「学友曾報」や一高の「校友曾雑誌」などへ寄稿した初期の作文や処女作への掘り起こしと批評が、まず評価されます。また、出世作となった
『ブルジョア』を論じ、パリ留学と結核闘病の後、帰国したのを名古屋新聞の記事から昭和三年十一月十五日と確認しています。どうして、
のちに芹沢氏自身も昭和四年の秋としたのかは不明のようです。『ブルジョア』は短期に創作されたものではなく、一年間の構想の期間があり、
「十分時間をかけ、検討し、練られて、エネルギーと情熱を傾けて執筆した作品である」と説かれています。そして、「生涯愛と死を見つめ、
国際的視野をもった作品を生み出した作家芹沢のデビューを飾るにふさわしい作品である」と評価しています。代表作の『愛と死の書』
『巴里に死す』『愛と知と悲しみと』も論評していますが、この評論の特色としては、『教祖様』を始め、大河小説『人間の運命』、
そして晩年の連作は一作毎に解説し(新しく書き下ろしなども加えて)、芹沢文学を宗教(信仰)
の視点から論評していることであると思われます。小串の解説が長く、皆さんの意見を述ペていただく時間が少なかったのですが、
最後に参加者の一人ひとりに感想や所見を語っていただきました。今後もじっくりとこの著作を再読することをお勧めします。次回は、
戦前の初期に書かれた随筆を読み語りたいと思います。
☆遅くなりました新年会を例会70回記念として開催=3月9日午後に=
読書会のあと「新年会」を、天まで上がれ都町店で行いました。読書会に出席した方は全員、「新年会」にも参加いただきました。
丁度やっていた「ふぐセットランチ」が2000円でもあり、昼食をとりながら懇話の時を楽しく過ごすことが出来ました。
芹沢文学・大分友の会も12年目の歩みを継続中ですが、今後もよろしくお願いします。
☆平成19(2007)年度の年ミ会費の轟内入を
会費塞姐未納の方は、先にお送りした振替払込用紙にて年会費1200円を納入して下さい。会費の納入のない方に会報をお送りしているのは、
寄附金を当てているのです。年会費を納入して下さい。*尚、退会をされる方は、ハガキ等にて小串まで御一報下さい。