『遙かなる祈り』の中で、「メルバのアベマリア」と出てきます。メルバは、作曲者ではなく、 歌手の名前です。ネリー・メルバといい、Nellie Melba(1859-1931)と表記します。オーストラリアのバーンリーで生まれました。メルボルンで声楽を学び、その後パリに渡り、マルケージに師事する。1887年、 ブリュッセル王立歌劇場で「リゴレット」ジルダ役でデビュー。翌年、ロンドンで「ランメルモールのルチア」のタイトルロールを歌い、 成功を収める。89年には「ロメオとジュリエット」ジュリエット役でコヴェント・ガーデンにも登場。ベル・カントの女王として、 幅広いレパートリーを歌い、スター歌手の地位を築き上げました。
次に、このアベマリアが誰の作曲家によるものか、アベマリアはいろいろな作曲家が手がけています。 ただ、この時代では、バッハとグノーのアベマリアが一般的で、『人間の運命』 にも次郎の親しい同級生が和田がコンサートでバッハのアベマリアを歌うところが書かれています。 芹沢光治良と同年の宮沢賢治もアベマリアというとバッハとグノーのそれを指しています。
先程、メルバのアベマリアと書きましたが、 メルバが歌っているアベマリアの当時のEPを復刻したCDがあれば小説のものとおなじわけです。そしたら、 この小説の中で書かれているアベマリアを聴くことが出来ます。そのCDが見つかりました。明日月例会で持って行きます。 このCDはEMICLASSICS Nellie Melba Opera Arias And Songs です。
皆さん、明日お会いしましょう。